昨日の雨模様とはうって変わって今日は朝から気持ちのいい秋晴れとなった。太陽の光は眩しいけれど北風の冷たさは季節が確実に動き出していることを感じさせる。
朝から食料と飲料の買い出しに追われた。しかし、男4人での30日分の食料の買い出しは、子供になったようで意外に楽しいものだ。生鮮食料品班、お菓子・調味料班、飲料班、レトルト・缶詰班・・・てな具合でスーパーを右往左往しながらヨットの上のでの食事をイメージするのだ。しかし、チームベンガルにはすでに食料品の買い出しマニュアルのようなものがあり、航海日数と人数に応じて分量や数量が数字化されているので意外と手際よく終わる。



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お菓子班の仕事…氷山の一角




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食料輸送は隙間なし…



さて、それでは今回の回航メンバーを紹介しよう。



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安藤康治・・・我らが回航キャプテン。ベンガル回航旅一座、安藤一座の座長である。すでに、
外洋の航海マイル数は15万マイルを超えていて、それ以降は数えていないらしい。直線距離にするともう地球を何周回っていることやら…。海とヨットを愛するチームベンガルの匠である。
通称・・・アンちゃん





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森治彦・・・チームベンガル生え抜きのナビゲーター。高校、大学と学連でディンギーの腕を磨いた。チームベンガルに参加後は気象予報士の肩書きを基に、トランスパックやシドニーホバートをはじめとする外洋レースのナビゲーターとして類稀な才能を発揮する。また、調理師、スキューバダイバー、世界遺産検定、マリンエンジン整備士、etc…    などの資格や免許を持ちヨット以外でもマルチな才能を発揮する。レース中はほとんど眠る間を惜しんで集中力を発揮するが、時たま気がつくとロダンの彫刻のように座ったまま寝ている時がある。
通称・・・モリモリ




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古川文土(フミノリ)・・・ヨットの回航で海を渡り知らない国や知らない港を訪ね歩くのが好きで、回航を始めたという旅人。海に出ない時は、様々な職を転々としつつお金を貯めて、ベンガルの回航ありと聞くや現れる。チームベンガルでは食料品の管理を任されている。また、他のメンバーが気が付かない細かな綻びを見つけて何気なく補修する縁の下の力持ち。穏やかな男だが、美味しく米を炊くことには決して妥協しない。
通称・・・フルカワ課長




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サケダイスキ・・・JRAデビュー後は1000万条件を含めて3勝するも、大井、水沢、金沢と地方へ流れて最後は水沢で静かに引退した。運良く秋田県の乗馬クラブに引き取られて乗馬馬として余生を過ごしていたところ、チームベンガルにスカウトされて現在に至る。現役中は逃げ一辺倒の中距離馬だったが、現在は600マイル以上を得意とする長距離馬に変貌した。ただ、折り合いがつき過ぎてラストスパートを忘れがちな今日この頃である…。
通称・・・ハラケン





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森崇浩・・・浅草観音裏のバー、FOSのオーナーバーテンダーである。サケダイスキが15年前から通っている。昨年の7月、サケダイスキに誘われて鹿児島火山島レースへの回航で、生まれて初めて乗ったヨットがベンガル7だった。蒲郡から土佐清水までの2日間のみだったが、18の頃からバーテンダー一筋だったから、太陽の眩しさが身に沁みたという。全く船酔いしなかったのは、二日酔いで鍛えられているからだと判断されている。今回は小笠原までの参加である。
通称・・・モリクン

以上の5名で小笠原の父島まで行き、その後は4人でシドニーを目指す。
さて、どんな航海になるか、楽しみで眠れない。
明日の昼過ぎに出航だ!

ハラケン