カテゴリ: Subic to Japan 2016

Bengal7 returned home at Laguna Marina after 6 months of sailing around the Pacific as the finish of Okinawa Tokai Yacht Race yesterday. We had a great time at Sydney Hobart Race, China Sea Race, Okinawa Tokai Yacht Race, and all the places we visited. Thank you everyone!!

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5月3日の午前10時前、 昨年の11月4日に蒲郡を出航して以来ほぼ半年ぶりにラグナマリーナに帰還しました。

長い旅でした。いつも旅というのは終わってみればあっという間なのだけれど、今回の旅は何故かとても長く感じたのです。何故なのか……考えるに私がすっかり歳をとったのかな、と思うのです。前には感じたことのない、日本にいられない時間が、陸の上にいられない時間がとても勿体無く感じたのです。勿論、海にいる時間は、そこにいるときにだけ感じることや観られるものや聴こえるものや臭うものに溢れていて、私にとっては非日常であって日常でもあるという貴重な場所なのですが……。でも、今回はとても日本という陸地が恋しく思ってしまいました。

沖縄東海レースは第4回を迎えたのですが、参加艇がわずか5艇にとどまり寂しいスタートとなりました。沖縄本島を超えるまでは北寄りの順風で進みました。順風以上の風で上りとリーチングを得意とするベンガル7はこの前半戦快調に飛ばしました。しかし、予想された高気圧帯に入ると風が落ちて後ろに回ったため不得意な追っ手でのセイリングが続き、後続艇との差を広げるのに苦労しました。逆に後続艇は丁度よく移動した高気圧のヘリに入ったらしく、目的地である潮岬に真っ直ぐ進んでいるとのイエローブリックの情報が続きました。
角度のいい風を掴むべくベンガル7はジャイブを繰り返しましたが、遂には潮岬を過ぎるまでその望みは叶えられませんでした。そして、大王崎を過ぎるあたりでやっとのこと風が南から南東に振れたために最終目的地である伊良湖岬に向けることができました。
当然のこと、ベンガル7はラインオーナーは確保してフィニッシュラインを通り過ぎました。予定よりも一晩多くかかって4泊のレースになりましたが、道中はたったの一度も海水のスプレーを浴びることのない穏やかな風と海況のレースとなり、クルーは食欲旺盛で食事用の水分が足りなくなって造水機を稼働させるほどでした。ほぼ4日間に渡って晴天が続き、綺麗な星空と程よいタイミングで出てくる半月のおかげで気持ちの良いセイリングを楽しみました。

レース結果は……決して喜べるものではなかったけれど、ドックにヨットが停まった時の、あの充実感は今までと変わりありません。
だから、また次の旅に向けて、次のレースに向けて、陸の上で充電します。以前よりも充電に時間がかかるようにはなりましたが……。
また、いつか何処かで会いましょう。

サケダイスキ






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毎回、恒例のエイサーはいつも感動的なのです……


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使用前



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来訪者 NO.1


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来訪者NO.2


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使用後・・・ダメージはほとんど無し!

気象予報士、カピタン森の選んだ石垣島から沖縄本島宜野湾マリーナまでの出港時間はパーフェクト中のパーフェクトであった。4/6から4/7の2日間のみ晴天で南寄りの順風が吹き続け、ベンガル7と我々は26時間ほどの、あまりにも快適な回航を楽しんだ。きっと、最後のご褒美だったのだろうか……。
到着後は天気が崩れることがわかっていたので、急いで回航用品の撤収作業を行った。ここでもラガマフィン同様に宜野湾のお友達の伊良波氏の好意で、コンテナのスペースをお借りして片付けは手早く済ませることができた。いつものことだが、回航モードからレースモードへの変更、そしてレースモードから回航モードへの変更という作業はちょっとした引越し作業に匹敵するのだ。また、自らのコンテナを目的地に輸送していないベンガル7は、いつも貨物船並みに荷物を載せて走ってきた。ベンガル7はこの4年ほど本当によく頑張ってきた。皆さん褒めてあげてください。人間と違って文句ひとつ言わずに走り続けてきたのですから……。
あとは、最後の直線である。ベンガル7ちゃん、4/29にスタートの沖縄東海レースまでゆっくり休んでくれ。

昨日4/8の夕方から天気が崩れ、一週間ほどは雨模様が続くという憂鬱な天気予報である。今日は久しぶりにベンガル7を磨いて綺麗にした後、古川課長が一足先に  一時帰宅の帰途に着いた。彼は別のレース参加艇を再び海路、ここ宜野湾マリーナまで回航するのである。4/12には石原さんが帰り、サケダイスキ、カピタン森と後を追うように一時帰宅の帰途につく。

夜になって、降り続く雨音と雷を聞いていると旅の終わりの感傷が再び忍び込んできた…。

背中がものを語る時……
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追伸

宜野湾マリーナに着いた日、我々4人と伊良波氏、それに仕事で偶然来ていた長尾ちゃんを入れて6人で宴会が始まったところ、刺身をつついていた石原さんが口を滑らした。
「でも、あのカツオは安かったよねーモリモリ~。100ペソとコーラであんだけ食えれば……」
「えっ……」私と古川さんは同時に絶句した。森キャプテンは俯きがちに諦め顔である。
「アッ……えへへ~、実はあの魚は近寄ってきた漁師から買ったんだわ…笑笑笑」と石原さんが真っ赤な顔で目尻を下げて大笑いするので、皆んなもそれにつられてただひたすら笑うしかなかった……。
やはり、石原さんは期待に違わず、またちゃんと逸話を作ってくれたのである。
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これで、今回の旅の回航パートは無事に終了したことになります。安藤座長のいない初めての長距離回航を成功することが出来て皆んなホッとしておりますが、一番ホッとしているのはきっとカピタン森ではないでしょうか……。
あとは、3連覇のかかる沖縄東海レースを残すのみです。4/20過ぎにまたここ宜野湾に戻ってきて最終準備に入ります。そして、GW真っ盛りの5月頭に蒲郡への半年ぶりの帰還を最高の形で終わらせたいのものです。

サケダイスキ


 

Bengal7は4月6日09時に石垣島を出航しました。

4月6日午前9時現在
lat 24'21N Long 124'06E
天気:快晴 気圧:1019hPa 風向:165度 風速:13kt 波高:0.5m
針路:335度 速力:6.5kt 機帆走
艇体、クルーともに良好です。

いよいよ最後の回航、石垣~宜野湾がスタートしました。
1泊2日の回航ですが、南風が強まることが予想されており、
途中、サンゴ礁の浅瀬も多くあり、気を引き締めていきたいと思います。

宜野湾マリーナ到着まで約240マイル。
最後まで安全航海に努めます。

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3/29にスービックを出港以来、フィリピンの西岸は東風が遮断されて微風に終始して、おまけに追い潮にも乗って快適な回航となった。
しかし、荒れることで有名なバシー海峡に入ると北東に向かう潮と北東風がケンカしてベンガル7は波に叩かれてほんの少し悲鳴を上げたが、それも半日ほどで収まった。そして台湾の南端の緯度を超えた頃から向かい潮となって脚を鈍らせた。
ところが、それを一気に払拭するような出来事が起こった。
4/1の夕暮れ前にキャビンで作業中の私が「釣れたよ!カツオ!」という甲高い声でデッキに上がると石原さんが得意満面でカツオを手に仁王立ちしていた。ルアーのケンケン釣りに丁度いい5ノットほどのスピードが続いていたから、いつかは釣れるだろうと思ってはいたのだが、まさか石原さんが釣り上げるとは誰も思っていなかった。太公望を自負していた古川名人にしてみれば、自分が釣り上げて石原さんに食べさせてあげようと思っていたはずだから開いた口がふさがらない、といった感じである。

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これを得意満面と呼ばずになんと呼ぶのか……


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カツオとは……つくづく美しい魚である。


兎に角、それから先はは森料理長の出番となり、手際よく三枚におろされたカツオくんは翌日の昼飯となった。
カツオくんは刺身、タタキ、そしてニンニク醤油のソテーと三種類に料理となって、古川課長が炊いたご飯とともに晴天のデッキ食卓に並べられた。残念ながら食べることに気をとられて写真を一枚も残せなかったのが痛恨の極みである……。

カツオ三昧の後、風は東から南東へと振れて艇速を速めて、4/3の未明には日本人ダイバーの憧れのポイントであるらしい西表島の西に位置する奇岩、仲ノ御神島をかすめて同日のお昼過ぎ遂に石垣島のフィッシャリーナに入港した。
昨年の11/9に蒲郡のラグナマリーナを出港して以来約5ヶ月ぶりの帰国であった……。
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古川課長のバンクの足元には安藤座長が残していった祭の手ぬぐいが揺れていた……


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ダイビングポイントとして名高い仲ノ御神島……何故か皆無口になって通り過ぎた。


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石垣島の変わりようには驚いた……八重山諸島の中心とはいえちょっとした地方都市を思わせるビルが立ち並んでいた。

さて………、次は回航としての最後の旅を残すのみである。たったの240マイル。されど240マイル。最後が肝心である。南寄りの強風が予想されている。気を引き締めて、いざ宜野湾へ向かうのである。宜野湾へは4/6に出港予定だ。
いつものことだが、旅の終わりには達成感や嬉しさとともに言い知れない感傷が待っている。その感傷が少しづつ始まっている。
今、石垣で美味しい牛肉や魚をツマミに泡盛を飲みながらその心の不思議と折り合いをつけているところである……。四人で。


サケダイスキ 

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